シナトレのメリット
ゴールデンエイジ期からシナトレを学ぶことは、ジュニアアスリートにとって様々なメリットがあります。
①強くてしなやかな身体をつくる
シナジリティトレーニングでは、身体の中心にある股関節の可動域を広げて柔軟性を高めると同時に、実際にスポーツの動きの中で使う体幹筋群を鍛えます。柔軟性だけでなく、筋力強化だけでもなく、柔らかさと強さを兼ね備えた身体をつくることでしなやかな動きができるようになります。
②ケガのリスクを軽減できる
しゃがめない、長座で座れない、腕を真上に上げられない・・・など、基本的な動きのできない子どもが増えています。外遊びの時間が減り、車での移動が増え、扉も水道もワンタッチで使える便利な生活の中で、全身の運動機能を鍛える多様な動きを経験していないために、関節が硬い、反射神経が鈍いなど運動機能の低下した状態で、ケガを回避する能力が低くなっている傾向が見られます。ジュニアアスリートの身体づくりの一つに、関節の可動域を広げる柔軟性が強く求められているのです。シナジリティトレーニングは、姿勢のバランスをチェックしながら、ストレッチと筋力強化を一緒に行うので、将来的な傷害のリスクを軽減することができます。
③セルフトレーニングを習慣づける
全プログラムを音楽に合わせて動けるように作られているので、音楽と動きを覚えてしまえば誰でも当たり負けしないしなやかで強い身体をつくることができます。
④測定とフィードバックで分析できる
シナトレはただ指導するだけでなく、自分の身体と向き合うことの大切さを学ぶことができます。股関節の動きや周辺の筋肉の使い方、柔軟性とパフォーマンスなどを、大学や研究機関と連携し、定期的に効果検証を行っています。シナトレを継続的に受講されている方には、ご希望があれば個人データの検証結果をフィードバックし、身体の特性やトレーニング内容の細かい調整指導などをすることができます。自分の身体の状態に合ったトレーニングプログラムにご活用ください。
シナトレのデメリット
①即効性はない
シナジリティトレーニングは、一度ですぐに効果を感じることはできません。なぜなら、運動機能や身体の状態は少しずつしか変わらないからです。筋トレや減量と同じです。月1~2回のペースで半年くらい続けると、身体の変化や効果が感じられてきます。姿勢が良くなることで無駄な動きがなくなり、パフォーマンスが上がったり、股関節の可動域が広がることでプレーの幅が広がったりしていきます。
② 効果は一律ではなく、個人差がある
一人一人顔や形が違うように、身体も構造や特性が違います。同じようなトレーニングを行ったとしても、柔軟性が伸びる選手がいれば、筋力が伸びる選手もいます。自分の身体の特徴を理解し、目的や目標に合わせて、自分で考えながらトレーニングをしていけるようになることが重要であり、一律に効果が出るとは限りません。